アメリカで最も安全な都市30と州！治安の良い主要都市郊外はどこ？

以前、全米危険都市についての記事を書きました。

では安全な都市はどこなのか？

思いますよね。
今回は犯罪、自然災害、経済、失業、無保険人口など41の安全指標で比較された、

をまとめました。

危険な都市と違って安全な都市は日本では余り知られていないところが多いので、近郊の主要都市も入れておきました。

アメリカで最も安全な都市トップ30

「アメリカで安全な都市」で検索してヒットする記事の多くが採用していたのが、WalletHub（消費者金融会社）による182都市を41の安全指標で比較したリストです。
以下が安全な都市30です！

1. ロードアイランド州ウォリック
2. カンザス州オーバーランドパーク
3. バーモント州バーリントン
4. アラスカ州ジュノー
5. ニューヨーク州ヨンカーズ
6. ワイオミング州キャスパー
7. バーモント州サウスバーリントン
8. メリーランド州コロンビア
9. メイン州ルイストン
10. オレゴン州セイラム
11. ニューハンプシャー州ナシュア
12. アイダホ州ボイジー
13. テキサス州ラレド
14. カリフォルニア州サンタローザ
15. バージニア州バージニアビーチ
16. アイダホ州ナンパ
17. カリフォルニア州アーバイン
18. バージニア州チェサピーク
19. アイオワ州シーダーラピッズ
20. ノースダコタ州ビズマーク
21. ハワイ州ホノルル
22. メイン州ポートランド
23. カリフォルニア州チュラビスタ
24. ワシントン州バンクーバー
25. ウィスコンシン州マディソン
26. ネブラスカ州リンカーン
27. カリフォルニア州フリーモント
28. ハワイ州パールシティ
29. アリゾナ州ギルバート
30. フロリダ州ポートセントルーシー

上位10の都市を詳しく見ていきましょう。

１位：ロードアイランド州ウォリック

人口：82,823人
家庭と地域の安全：８位
自然災害リスク：９位
金融安全：44位
近郊の主要都市：プロビデンス（州都）

ロードアイランド州ウォリックは、人口当たりの殺人事件数が32番目に少なく、加重暴行事件数も３番目に少ない最も安全な都市です。
人口当たりの窃盗事件数も７番目に少ないため、住民は暴力犯罪と窃盗犯罪の両方について心配する必要がありません。

自然災害のリスクも低く、雹、山火事、竜巻、地震のリスクも低いです。

経済的にも良好です。
健康保険に加入していない住民の割合、貧困層の割合はいずれも全米で４番目に低く、人口当たりの詐欺の苦情も37番目に少ない都市です。

２位：カンザス州オーバーランドパーク

人口：197,238人
家庭と地域の安全：４位
自然災害リスク：118位
金融安全：16位
近郊の主要都市：カンザスシティ（ミズーリ州最大都市）

カンザス州オーバーランドパークは、歩行者の死亡率が全米で５番目に低く、これは無保険運転者の割合も21番目に低い水準です。
事故は発生していますが、交通事故死亡率は15番目に低くなっています。

この都市が真に優れているのは、経済的な安全性です。
失業率は全米で14番目に低い3.3％、貧困層の割合は最も低く、収入の35％を住宅費に当てている持ち家住宅の割合も４番目に低い高い水準です。
つまり、経済が良好なので家賃滞納、ホームレス化のリスクが低いのです。

３位：バーモント州バーリントン

人口：44,743人
家庭と地域の安全：33位
自然災害リスク：６位
金融安全：９位
近郊の主要都市：バーリントン（チッテンデン郡庁所在地）

バーモント州バーリントンは、殺人率が26番目に低く、ホームレスのシェルター利用率が17番目に高い（路上生活ではない）ことから、３番目に安全な都市になりました。
強姦犯罪の発生件数も25番目に少なく、過去10年間、市内でテロ攻撃や関連事件は記録されていません。

さらに、自然災害や悪天候のリスクが比較的低いのも特徴です。
洪水のリスクは14番目に低く、竜巻のリスクは21番目に低く、山火事のリスクは31番目に低くなっています。

バーリントンの住民は詐欺の心配もほぼありません。
盗難の苦情件数は全米で４番目に少なく、無保険人口の割合も全米で７番目に低いため、事故発生後に多額の費用が発生することもありません。

４位：アラスカ州ジュノー

人口：32,255人
家庭と地域の安全：86位
自然災害リスク：１位
金融安全：57位
近郊の主要都市：ジュノー（州都）

５位：ニューヨーク州ヨンカーズ

人口：211,569人
家庭と地域の安全：３位
自然災害リスク：29位
金融安全：118位
近郊の主要都市：ニューヨーク

６位：ワイオミング州キャスパー

人口：59,038人
家庭と地域の安全：51位
自然災害リスク：５位
金融安全：７位
近郊の主要都市：キャスパー（ナトロナ郡庁所在地）

７位：バーモント州サウスバーリントン

人口：20,292人
家庭と地域の安全：46位
自然災害リスク：６位
金融安全：３位
近郊の主要都市：バーリントン（ミズーリ州最大都市）

８位：メリーランド州コロンビア

人口：20,292人
家庭と地域の安全：２位
自然災害リスク：11位
金融安全：51位
近郊の主要都市：ボルチモア

９位：メイン州ルイストン

人口：37,121人
家庭と地域の安全：63位
自然災害リスク：４位
金融安全：２位
近郊の主要都市：ポートランド（カンバーランド郡郡庁所在地）

10位：オレゴン州セイラム

人口：175,535人
家庭と地域の安全：52位
自然災害リスク：13位
金融安全：31位
近郊の主要都市：セイラム（州都）

その他、安全指標で５位以内の11位から30位の都市

家庭と地域の安全、自然災害リスク、金融安全でベスト５に入っている都市です。

20位：ノースダコタ州ビスマーク

人口：73,622人
家庭と地域の安全：42位
自然災害リスク：65位
金融安全：４位
近郊の主要都市：ビスマーク（州都）

22位：メイン州ポートランド

人口：20,292人
家庭と地域の安全：58位
自然災害リスク：23位
金融安全：１位
近郊の主要都市：ポートランド（最大の都市）

24位：ワシントン州バンクーバー

人口：190,915人
家庭と地域の安全：80位
自然災害リスク：２位
金融安全：70位
近郊の主要都市：ポートランド

28位：ハワイ州パールシティ

人口：45,295人
家庭と地域の安全：１位
自然災害リスク：57位
金融安全：13位
近郊の主要都市：ホノルル（州都）

以上、安全な都市でした！

参考：Safest Cities in America (2025)

続いて安全な州を見てみましょう。
WalletHubによる2025年10月の記事を参考にしています。

アメリカで最も安全な州ベスト10

こちらは10位からの発表です。

10位：ワイオミング州

州都：シャイアン
人口：576,851人
面積：253,348 km²
人口密度：2.3人/km²
世帯収入平均：72,400ドル

陸地面積は全米で10位ですが、人口はいちばん少なく、人口密度はアラスカ州に次いで２番目に低いです。
愛称は「平等の州 (Equality State)」と「カウボーイ州 (Cowboy State)」で、平原と牧草地帯がかなりを占めています。

９位：ロードアイランド州

州都：プロビデンス
人口：1,097,379人
面積：4,002 km²
人口密度：405.4人/km²
世帯収入平均：85,000ドル

国内で最も小さい州で、最大のアラスカ州の約547分の１です。
愛称は「海洋の州（The Ocean State）」です。

８位：ミネソタ州

州都：セントポール
人口：5,706,494人
面積：225,181 km²
人口密度：27.7人/km²
世帯収入平均：85,100ドル

中西部の北、カナダに接しています。
北欧とドイツからの移民の子孫が多い州です。
愛称は「北極星の州（North Star State）」です。

７位：ハワイ州

州都：ホノルル
人口：1,455,271人
面積：28,311 km²
人口密度：87.5人/km²
世帯収入平均：95,300ドル

ハワイ州は太平洋にあり、日本でも人気のリゾート地です。
島だけで構成されているアメリカ唯一の州です。
愛称は「アロハ・ステート（The Aloha State）」です。

６位：コネチカット州

州都：ハートフォード
人口：3,605,944人
面積：14,356 km²
人口密度：287.1人/km²
世帯収入平均：91,700ドル

コネチカット州は、マサチューセッツ州、ロードアイランド州、ニューヨーク州に接しています。
イギリスから最初に独立した13州のひとつです。
愛称は「憲法の州（The Constitution State）」です。

５位：ユタ州

州都：ソルトレイクシティ
人口：3,271,616人
面積：219,887 km²
人口密度：15.4人/km²
世帯収入平均：93,400ドル

ユタ州はアイダホ州、ワイオミング州、コロラド州、ネバダ州、アリゾナ州に接しています。
州人口の８割以上が首都ソルトレイクシティを中心とした地域に住んでいる、都市集中が進んだ州です。
愛称は「ミツバチの巣の州（Beehive State）」です。

４位：メイン州

州都：オーガスタ
人口：1,362,359人
面積：91,646 km²
人口密度：17.0人/km²
世帯収入平均：73,700ドル

メイン州の州都はオーガスタですが、最大都市はポートランドです。
失業率が2.7％と低く、経済的にとても安定していて、犯罪率も極めて低いとても安全な環境の州です。
住むのに安全な場所であるだけでなく、広大な森林と海岸線、約６千の湖と池があり、アウトドアも楽しめます。
生活費も安く、住宅から医療施設まで、すべてが安価です。
愛称は「松の木の州（The Pine Tree State）」です。

３位：ニューハンプシャー州

州都：コンコード
人口：1,377,529人
面積：24,217 km²
人口密度：59.3人/km²
世帯収入平均：96,800ドル

ニューハンプシャー州の州都はコンコードですが、最大都市はマンチェスターです。
南はマサチューセッツ州、西はバーモント州、東はメイン州と大西洋に接し、北はカナダのケベック州との国境があります。
暴力犯罪率が低く、人口当たりの銃乱射事件や加重暴行事件は最少、殺人や過失致死も２番目の少なさです。
住民の78％以上が、安全な地域に住んでいると感じていると回答しており、米国で最も高い割合です。
雇用も多く、最も税金に優しい州のひとつで、居住者は所得税、消費税、社会保障税の対象になりません。自然環境にも恵まれ、海岸、山、湖では、ハイキングやセーリングなどの幅広いアクティビティが楽しめます。
愛称は「花崗岩の州（The Granite State）」です。

２位：マサチューセッツ州

州都：ボストン
人口：7,029,917人
面積：27,336 km²
人口密度：346.2人/km²
世帯収入平均：99,900ドル

マサチューセッツ州は、南はロードアイランド州とコネチカット州、西はニューヨーク州、北はバーモント州とニューハンプシャー州に接しています。
人口密度は全米で第３位、ボストン大都市圏とスプリングフィールド大都市圏と州に２つの大都市圏を持ち、人口の３分の２はボストン大都市圏に住んでいます。
愛称は「入り江の州（Bay State）」です。

１位：バーモント州

州都：モントピリア
人口：643,077人
面積：24,923 km²
人口密度：26.9人/km²
世帯収入平均：81,200ドル

バーモント州の州都はモントピリアですが、最大都市はバーリントンです。
南はマサチューセッツ州、西はニューヨーク州、東はニューハンプシャー州に接し、北はカナダのケベック州との国境があります。
バーモント州は近隣地域の治安、財政状況、道路の安全性により、米国で最も安全な州です。
住民の約77% が地域社会で安全だと感じており、これは全米で２番目に高い割合です。
人口あたりの近隣監視グループの数が７番目に多く、不審な活動への迅速な対応がされています。
殺人と過失致死も７番目に少なく、加重暴行と窃盗の発生率も低いです。
交通事故死亡率の低さと道路の質が７番目に優れているため、誰もが事故から守られています。
また、美しい山、綺麗な湖、スキー、セーリング、ハイキングなど様々なアウトドアアクティビティも楽しめます。
愛称は「緑の山の州（The Green Mountain State）」です。

以上、安全な州ランキングでした。
日本人が住むのとは違うかな？と思ったら、こちらの記事もご覧くださいね！↓

参考：What are the safest states in 2025? See WalletHub’s list

まとめ

アメリカで最も安全な都市30と州！治安の良い主要都市郊外はどこ？、いかがでしたでしょうか。

都市10：

１位	ロードアイランド州ウォリック	２位	カンザス州オーバーランドパーク
３位	バーモント州バーリントン	４位	アラスカ州ジュノー
５位	ニューヨーク州ヨンカーズ	６位	ワイオミング州キャスパー
７位	バーモント州サウスバーリントン	８位	メリーランド州コロンビア
９位	メイン州ルイストン	10位	オレゴン州セイラム

州10：

１位	バーモント州	２位	マサチューセッツ州
３位	ニューハンプシャー州	４位	メイン州
５位	ユタ州	６位	コネチカット州
７位	ハワイ州	８位	ミネソタ州
９位	ロードアイランド州	10位	ワイオミング州

という結果でした。

都市は知らないとこばかり、だったかな？？
ただ近郊の主要都市はよく知っている名前だったと思います。

住む時に参考になったら嬉しいです。

次の年にどう変わるか…また結果を更新したいと思います。

アメリカの都市についての記事