アメリカで治安の悪い都市ランキング20【2023年】危険地域はどこ?

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アメリカで治安の悪い都市といったら、どこが思い浮かぶでしょうか?

シカゴ? ニューヨーク? マイアミ? デトロイト?

この記事では、FBIのCDE(Crime Data Explorerの略で、犯罪データ分析ツール)を基に、UCR(Uniform Crime Reporting)アメリカ合衆国で発生する犯罪統計を作成・提供したBeautifyDataの2025年1月の記事を参考に、

全米危険都市ワースト20

をお送りします!

MAKI

アメリカは通り1本で危ないエリアというところも多いです!
危険地域の簡単な見分け方も合わせてご紹介します

目次

犯罪のタイプと注意点

まずは、ワースト都市で特に犯罪率が高い犯罪タイプについてです。
表にまとめました。

犯罪タイプ主な都市例と傾向
暴力犯罪
(Violent crime)
ワースト都市として挙がる多くの都市では「暴力犯罪」が主要な治安問題
強盗
(Robbery)
人口50K以上の都市でオークランドがトップ
またランキング常連のメンフィスも強盗率が高め
加重暴行
(Aggravated Assault)
こちらもオークランドがトップ
暴力犯罪の中で市民が被害を受けやすい犯罪
窃盗・財産犯罪
(Property Crime)
こちらもオークランドがトップ
住宅侵入(burglary)・窃盗(larceny)・車両盗難などが含まれる
住居侵入
(Burglary)
メンフィスが高め
しかしトップはルイジアナ州のバトン・ルージュ

この記事で使われている犯罪統計は、あくまで「警察に報告された事件」をもとに作られています。
そのため、実際より少なく見えることもあれば、地域によって報告精度が違うために数字が大きく出る場合もあります。
また、統計で使われる「都市」の範囲も、市だけを指す場合、郡やメトロエリア全体を含む場合など、データ提供元によってバラつきがあります。

さらに、単年度のデータだけで「この都市は危険」「ここは安全」と断定することはできません。
治安は景気、人口動態、警察の取り組みなどで年ごとに変動するため、複数年の推移や背景を合わせて見ることも大切です。

ではこれらを踏まえて、ランキングにいきましょう!

20位から11位の危険都市

20位:ミシガン州カラマズー

ミシガン州カラマズー
User Mxobe on en.wikipedia, Public domain, via Wikimedia Commons

人口:73,598
暴力犯罪率:10万人あたり1,249.91

カラマズーはミシガン州南西部にある中規模都市です。
加重暴行・強盗などの暴力犯罪が多く、特に中心市街地に集中しています。
経済格差や一部地域の社会問題が犯罪率上昇の要因とされています。

19位:オハイオ州スプリングフィールド

オハイオ州スプリングフィールド
David Wilson, CC BY 2.0 https://creativecommons.org/licenses/by/2.0, via Wikimedia Commons

人口:58,662
暴力犯罪率:10万人あたり1,252.90

スプリングフィールドはオハイオ州コロンバスの西72km、デイトンの北東40kmに位置しています。
中規模の都市ですが、暴力率が目立ち、「全米の危険な都市」ランキングでワースト20位台に複数回ランクインしています。
移民が多く、8千人ほど暮らしているとされています。

18位:デラウェア州ウィルミントン

デラウェア州ウィルミントン
Tim Kiser (User:Malepheasant), CC BY-SA 2.5 https://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.5, via Wikimedia Commons

人口:70,898人
暴力犯罪率:10万人あたり1,284.51

ウィルミントンは、デラウェア州北部のニューキャッスル郡に位置する商業都市です。
社会格差があり、イーストサイド、ウェストセンターシティ、ノースイースト、ヒルトップ地区は殺人、傷害、強盗などの暴力犯罪が多く報告されています。
そのため市警察による覆面パトロールが行われています。

17位:ミシガン州バトル・クリーク

ミシガン州バトル・クリーク
Battle Creek CVB, CC BY 2.0 https://creativecommons.org/licenses/by/2.0, via Wikimedia Commons

人口:52,721
暴力犯罪率:10万人あたり1,297.38

バトル・クリークは、ミシガン州カルフーン郡北西部、カラマズー川とバトルクリーク川の合流点に位置する都市です。
小さめの都市で、昼間は比較的安全で治安上の問題はありません。
しかし夜間、特に深夜から未明にかけては、強盗や銃撃事件が発生していて、外出は控えるよう推奨されています。

16位:ニューメキシコ州アルバカーキ

ニューメキシコ州アルバカーキ

人口:564,559人
暴力犯罪率:10万人あたり1,316.95

アルバカーキは、ニューメキシコ州中央部にあり、同州最大の商工業都市です。
全米でも犯罪率が高い都市として知られており、銃犯罪、薬物関連犯罪が多発しています。
ギャングが影響していると指摘されることがあります。

15位:ルイジアナ州ニューオーリンズ

ルイジアナ州ニューオーリンズ

人口:383,997人
暴力犯罪率:10万人あたり1,361.08

ニューオーリンズは、ルイジアナ州のメキシコ湾の近く、ミシシッピ川の川沿いにあります。
豊かな文化と活気ある観光地で有名ですが、殺人率・暴力率が高い地域は大きな問題です。
また繁華街ではスリや置き引きなど貴重品を狙った犯罪も多いです。

14位:テキサス州ボーモント

テキサス州ボーモント
Wbband08 at English Wikipedia, Public domain, via Wikimedia Commons

人口:115,282
暴力犯罪率:10万人あたり1,376.15

ボーモントは、テキサス州南東部にあり、ヒューストンの東130km、ルイジアナ州境の西40kmに位置します。
全体として、テキサス州の他の都市や全米平均と比べても、治安は悪めです。
特に加重暴行や強盗が多いため、夜間の一人歩きや人気のない場所は注意が必要です。

13位:ミシガン州ランシング

ミシガン州ランシング
Davidshane0, CC BY-SA 3.0 https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0, via Wikimedia Commons

人口:112,644
暴力犯罪率:10万人あたり1,400.53

ランシングは、ミシガン州の州都で、一部はイートン郡、北はクリントン郡にまで広がっています。
州都ですが暴力率が高く、総合犯罪率は、全米平均を上回っています。
特に、財産犯罪と凶悪犯罪の両方で平均を上回る傾向があります。

12位:ミシガン州フリント

ミシガン州フリント
WMrapids, CC0, via Wikimedia Commons

人口:81,252
暴力犯罪率:10万人あたり1,422.37

フリントは、ミシガン州ジェネシー郡の郡庁所在地で、デトロイトの北西100kmに位置しています。
財政破綻により失業者が増加し、貧困層が増えたことが治安悪化に繋がりました。
また警察の予算や人員が不足していたことも、治安悪化を助長しています。

11位:ウィスコンシン州ミルウォーキー

ウィスコンシン州ミルウォーキー

人口:563,305人
暴力犯罪率:10万人あたり1,437.63

ミルウォーキーはシカゴの北、ミシガン湖の西岸に位置しています。
米国北中西部で暴力犯罪が多く、米国で最も危険な都市のひとつです。
地域社会や非営利団体が協力し、暴力防止のための取り組みが進行中です。

危ないエリアの見分け方

ここで一休みして、危ないエリアの見分け方のお話をしたいと思います。

今、治安の悪い都市のランキングをしていますが、

ではこのランキングに入っていない都市なら大丈夫か?

と言えば、残念ながら、そんなことはありません。

アメリカには、大都市なら大抵「危険なエリア」というのがあります。
そこは、通りを1本挟んだだけ、というのが通常です。

ホームレス

観光マップを見ながらフラフラしていたら、間違って足を踏み入れてしまう可能性もあります。
そんなことのないように、先に危険なエリア情報を先に仕入れて、絶対にそこには近付かないようにして下さい。

見た目で分かる危ないエリアの見分け方は、

  1. お店や家の窓に格子がある(入られないようにしているため)
  2. 道路にゴミ(時には注射針!)が多い
  3. 落書きが多い
  4. 人気が少ない
  5. 停まっている車がボロい

しまった!と思ったら、すぐに人のたくさんいる方へ移動して下さいね。

ではランキングに戻ります。

10位から1位の危険都市

10位:ミズーリ州セントルイス

ミズーリ州セントルイス

人口:286,578人
暴力犯罪率:10万人あたり1,445.16

セントルイスは、ミズーリ州東部、ミシシッピ川とミズーリ川の合流点に位置しています。
歴史的にも犯罪率(殺人を含む)が高い都市です。
犯罪率を抑えるために、犯罪削減戦略と地域警察活動を実施する取り組みが進められています。

9位:コロラド州プエブロ

コロラド州プエブロ
David Shankbone, CC BY-SA 3.0 http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/, via Wikimedia Commons

人口:111,876人
暴力犯罪率:10万人あたり1,474.29

プエブロはコロラド州の州都、デンバーの南165kmにある都市です。
アメリカ合衆国でも最大クラスの製鉄都市であり、「鉄の都市」と呼ばれています。
小規模な都市ですが、犯罪率は高めです。

8位:ミズーリ州カンザスシティ

ミズーリ州カンザスシティ

人口:508,090人
暴力犯罪率:10万人あたり1,477.68

カンザスシティは、ミズーリ州西部に位置し、カンザス川がミズーリ川と合流する地点が中心です。
強盗・加重暴行など暴力系が目立ちます。
ギャングがはびこった歴史がある町で、貧困率も問題となっています。

7位:アラバマ州バーミングハム

アラバマ州バーミングハム

人口:242,820人
暴力犯罪率:10万人あたり1,548.99

バーミングハムは、アラバマ州の中央に位置します。
暴力犯罪が高い南部の大都市で、特に加重暴行が多いことで知られています。
経済格差が大きく、それが犯罪率の上昇に繋がっています。

6位:メリーランド州ボルチモア

メリーランド州ボルチモア

人口:585,708人
暴力犯罪率:10万人あたり1,572.39

ボルチモアは、メリーランド州にある同州最大の都市で、どの郡にも属さない独立都市です。
殺人率や重犯罪が高く、地域間格差が大きくなっています。
画像のインナーハーバーには大型ショッピングセンターや水族館、海洋博物館などがあり活況ですが、中心地の空洞化は深刻です。

5位:オハイオ州クリーブランド

オハイオ州クリーブランド

人口:372,624人
暴力犯罪率:10万人あたり1,703.22

クリーブランドは、オハイオ州北東部、エリー湖の南岸に位置しています。
暴力犯罪率が高く、地域差が大きくなっています。
貧困率が30%を超え、最も貧しい大都市と言われています。

4位:アーカンソー州リトルロック

アーカンソー州リトルロック

人口:202,591人
暴力犯罪率:10万人あたり1,801.11

リトルロックは、アーカンソー州の州都で、州の中央部に位置しています。
暴力犯罪が目立つ中規模都市です。
人口規模の割に、犯罪率は大都市に匹敵しています。

3位:ミシガン州デトロイト

ミシガン州デトロイト

人口:632,464人
暴力犯罪率:10万人あたり2,052.15

デトロイトは、ミシガン州の南西部にあり、エリー湖とヒューロン湖に挟まれ、カナダに接しています。
10万人あたりの総犯罪率は6,863.19で、1、2位のオークランドやメンフィスの半分くらいです。
暴力犯罪率が高めです、近年は改善の兆しもあるが依然上位、ワースト3に入りました。

2位:テネシー州メンフィス

テネシー州メンフィス

人口:633,104人
暴力犯罪率:10万人あたり2,611.92

メンフィスは、テネシー州西端に位置しています。
10万人あたりの総犯罪率は11,277.78で、トップに肉薄しています。
暴力犯罪と住居侵入含む財産犯罪が高く、強盗・加重暴行も多いです。

1位:カリフォルニア州オークランド

カリフォルニア州オークランド

人口:440,646
暴力犯罪率:10万人あたり3,640.56

オークランドはカリフォルニア州、サンフランシスコの約13km東にあり、サンフランシスコ湾の東岸、イーストベイと呼ばれる地域の中核都市です。
10万人あたりの総犯罪率は13,793.94でトップです。
暴力(特に加重暴行・強盗)が突出して多く、財産犯罪も非常に高くなっています。

まとめ

アメリカで治安の悪い都市ランキング20【2023年】 危険地域はどこ?、いかがでしたでしょうか。

スクロールできます
1位カリフォルニア州オークランド2位テネシー州メンフィス
3位ミシガン州デトロイト4位アーカンソー州リトルロック
5位オハイオ州クリーブランド6位メリーランド州ボルチモア
7位アラバマ州バーミングハム8位ミズーリ州カンザスシティ
9位コロラド州プエブロ10位ミズーリ州セントルイス
11位ウィスコンシン州ミルウォーキー12位ミシガン州フリント
13位ミシガン州ランシング14位テキサス州ボーモント
15位ルイジアナ州ニューオーリンズ16位ニューメキシコ州アルバカーキ
17位ミシガン州バトル・クリーク18位デラウェア州ウィルミントン
19位オハイオ州スプリングフィールド20位ミシガン州カラマズー

という結果でした。

これらの都市に旅行する際は、危ないエリアの見分け方を参考に、安全な旅をして下さい^^

さて、私の住んでいたベイエリアの近く、サンフランシスコにも有名な危ないエリアがありました。
テンダーロイン地区というのですが、危ないエリアにある通りの、見た目にも危ないところです。

もちろん歩いて行ったことはないですが、車で通る時も、しっかり鍵を締めて通ります。
信号で止まった時に怖いので。

でも危ないエリアに近付かなければ、アメリカも結構安全です。
住み分けがしっかり出来ているのがアメリカです。

もちろん銃乱射されたら、ダメですけど…ってワラエナイ。

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